獣医師のにゃんとす@nyantostosです。
今回は猫ちゃんの食器(フードボウル)のお話です。
獣医にゃんとす
– 獣医師・獣医学博士
– 臨床獣医師を経験後、がんをはじめとした難病に苦しむ動物を救うべく研究者を志す。
– 1匹の猫と暮らす「げぼく」
– 著書:猫をもっと幸せにする『げぼくの教科書』
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獣医にゃんとす
– 獣医師・獣医学博士
– 臨床獣医師を経験後、がんをはじめとした難病に苦しむ動物を救うために研究者を志す。
– 1匹の猫と暮らす「げぼく」
– 著書:猫をもっと幸せにする『げぼくの教科書』
なりすまし行為に注意
獣医師相談サイトなどで獣医にゃんとす、もしくはこの記事のゴーストライターを名乗るなりすまし行為が多数発生しております。このブログのすべての記事を獣医にゃんとす本人が執筆しております。またいかなるプラットフォームでも個別相談はお断りし、かかりつけ医の受診をお願いしております。なりすまし行為にはご注意ください。
ペット用品にもいろんな会社が参入してきており、食器だけでもびっくりするくらいの種類がありますよね。
今使っている食器は適当に選んでしまったけど、獣医さんおすすめの食器ってあるのかな?どうやって選べばいいんだろう…
こんな悩みがあったりしませんか?
食器はどれも同じではないんです。
結論から言うと、以下のポイントを満たす食器を選んであげると良いでしょう。
- 素材が陶磁器であること
- 器に十分な広さがあること
- 食べやすい高さのものを選ぶ
- 構造がシンプル
愛猫が楽しく快適に食事が取れるように、愛猫にぴったりの食器を探しましょう!
- 食器(フードボウル)の選び方
- 獣医師おすすめの食器
食器(フードボウル)の選び方とポイント
食器を選ぶ際のポイントはずばりこの4つです。
- 素材が陶磁器であること
- 器に十分な広さがあること
- 食べやすい高さのものを選ぶ
- 構造がシンプル
それぞれの点についてなぜ良いのか説明していきます。
素材が陶磁器であること
猫の食器の素材は主に以下の3種類あります。
- プラスチック
- ステンレス
- 陶磁器
プラスチックは拡大すると小さな穴がたくさん開いており、雑菌が繁殖しやすい構造をしています。
そのため、猫ニキビ(猫ちゃんの口周りにできる黒いぶつぶつ)の原因になるのでおすすめできません。
ステンレスは素材的に嫌う猫ちゃんが結構多い印象です。
熱伝導性が高く、冬は冷たくなりやすいからかもしれません。
また重さが軽いので、動きやすかったり、ひっくり返したりされてしまう可能性もあります。
それに比べて、陶磁器製のものは雑菌が繁殖しにくい構造になっています。(陶磁器とは陶器や磁器の総称です)
また重量があるので、いたずらされにくいのもメリットです。
食器の素材で悩んでいる場合は、陶磁器製のものを選択すると無難ですよ。
器に十分な広さがあること
猫ちゃんの性格にもよりますが、ヒゲがお皿に当たることを嫌がる猫ちゃんも結構います。
小さいお皿よりも、十分な広さがある器を選ぶべきでしょう。
特に顔が平坦な猫ちゃん(ブリティッシュやエキゾチック)は浅く広めの食器の方がベターです。
食べやすい高さのものを選ぶ
これが1番大事かもしれません。
改めて言われると当たり前なんですが、食器が低いと猫は食べにくいんですね。
大げさに例えるなら、私たちニンゲンが逆立ちしてご飯を食べている状態になってしまっているわけです(大げさすぎ?笑)。
この体勢は、特にシニアの猫ちゃんにとっては非常に辛い体勢なのです。
食器は高さがある脚付きのものを選ぶべきでしょう。
猫が食後に食べたものを全て吐いちゃった…なんて経験、あるのでは?
低い食器でご飯を与えていると、どうしても食道が胃より下がってしまいます。
これではご飯が逆流しやすく、食後の嘔吐につながります。
そんな時は食器を高くしてあげましょう。
以前使っていた食器に比べ、食道の角度(水色)が平行になっていることが一目瞭然です。
実際に食器を高くすることで食後の嘔吐が激減しました。
ぜひ試してみてください。
構造がシンプル
食器を清潔に保つことはとても大事です。猫ニキビの原因にもなりますから。
そのため、洗いやすいシンプルな構造のものを選ぶのが良いでしょう。
また、猫の舌の使い方の特性上、周りに水やご飯が散ることもあります。
お皿自体の掃除のしやすさはもちろんのこと、食器の土台になる部分が掃除しやすいことが重要です。
土台が木製のものなども存在しますが、清潔面ではイマイチです。
食器やその土台の部分も含めて丸洗いできるものにしてあげましょう。
おすすめの食器(フードボウル)
食器の選ぶポイントは以下の4つでした。
- 素材が陶磁器であること
- 器に十分な広さがあること
- 食べやすい高さのものを選ぶ
- 構造がシンプル
これらの条件を満たすおすすめの食器(フードボウル)を実際に紹介していきます。
猫壱・ハッピーダイニングシリーズ
基本情報
大きさ | 直径11〜15.4cm 高さ7.5〜10.5cm |
---|---|
電子レンジ | OK |
重さ | 295g(レギュラー)、436g(ラージ)、557g(浅広口) |
容量 | 370ml |
ふちの返し | あり |
まず初めに紹介するのは猫壱さんの「ハッピーダイニングシリーズ」です。
人気の商品で多くの飼い主さんが使っていらっしゃるので、もしかするとSNS等で1度はみたことがあるかもしれませんね。
我が家もこれを使っています。
大きさが3種類あり、うちのにゃん氏は5kgの大きめ猫さんのためラージサイズを選びました。
小柄な猫さんや足短め猫さんはレギュラーサイズ、大きめ猫さんはラージサイズ、顔が平坦な猫さんは浅広口タイプを選んであげましょう。
小柄な猫ちゃんに
大きめの猫ちゃんに
顔ぺちゃ猫ちゃんに
また、底にシリコンがついており、倒れづらい構造になっています。
また他のお皿にはない“返し“がついており、ご飯を食べるのが上手じゃない猫さんには特におすすめです。
ちなみに飲み水用のボウルもあります。
水の量がわかる目盛り付きです。
蒸発してしまうので正確な飲水量は測れませんが、目安にはなります。
専用のトレーも!
この商品は、トレーも販売されているのでトレーとセットで丸洗いしちゃうのもおすすめです。
ル・クルーゼ ハイスタンド・フードボウル
次にご紹介するのは「ル・クルーゼ ハイスタンド・ペットボウル」です。
お鍋やココットなどでご存知の方も多いと思います。
色もカラフルでとてもかわいいですよね。
大きめのサイズなので、大きめ猫さんにも十分使える商品です。
重さもしっかりあるので、猫さんが倒したりする心配も少ないですね。
基本情報
大きさ | 直径13cm 高さ12cm |
---|---|
電子レンジ | OK |
重さ | 710g |
容量 | 370ml |
返し | なし |
見た目もかわいいのでプレゼントとしてもおすすめです。
フードボウルとしても、また水飲みとしても使える商品です。
そして、ル・クルーゼのもう一つのおすすめポイントは、猫ちゃんとお揃いの食器が使えること!笑
瀬戸焼 にゃん楽食器
「瀬戸焼・にゃん楽食器」の商品も磁器製のフードボウルです。
基本情報
大きさ | 直径13cm 高さ8.5〜10.5cm |
---|---|
電子レンジ | 記載なし |
重さ | 620g |
容量 | 150ml |
返し | なし |
斜め向きで猫ちゃんにも食べやすくなっています。
また、こちらも目盛り付きの水飲みも販売されています。
しかし難点が一つ。
フードボウルと水飲みボウルで色のラインナップが違う…笑
もし2つを同じ色で揃えたいなあという方は注意が必要です。
食器トレーもおすすめです
フードをこぼしてしまう不器用な猫ちゃんや水を飲む時にまわりに飛ばしてしまう猫ちゃんは、食器トレーもおすすめです。
また床が傷つくのを防ぐ役割もあります。
例えば猫壱さんの専用の食器トレー。
まとめ
この記事ではおすすめのフードボウルを紹介してきました。
- 素材が陶磁器であること
- 器に十分な広さがあること
- 食べやすい高さのものを選ぶ
- 構造がシンプル
小柄な猫ちゃんに
普通〜大きめの猫ちゃんに
顔が平坦な猫ちゃんに